小僧がコンサルタントという職業に思うこと 〜part2〜
転職をしようと決めた事件
前回まではこちらのリンク先を見てくださいね。 part1
さて、小僧は危機感を持っていたのは事実だが、割と時間の余裕もあり、技術的な学習もできる環境をいますぐに変える必要はないと考えていた。
その現場ではSQLだけでなく、エクセルVBAやグループウェアとしてG-Suite等を利用していたため、Google Apps Scriptなどもやろうと思えば触ることができた。
焦ってはいなかったものの、今の状況に甘えて環境を変えないという選択肢は無かったためコンサルタントへの転職に強い転職エージェントに登録してぼちぼち活動を開始した。
そんな矢先、大事件が起きる。
「Userテーブルの●●カラムが12000件全てインドに書き換わっています!」
突然の事態に何が起こったのか小僧にはわからなかった。
すぐさま該当レコード見ると確かに全てが書き換えられていた。
「upadated_by ●●」●●には運用メンバーのIDがbバッチリと記されていた。
システムのユーザーIDというのは基本的に様々なバリデーションに使われるし、ユーザ操作だけでなく時には経理系の情報を作るためのテーブル等々にも紐づくロジックに組み入れられることも多々ある。
という事で、めちゃくちゃ大事なデータなのだが、これが書き換わっていた時間のトランザクションの勘定は見事に発生した全てインドに紐付いてしまったのだ。
事態が発覚して40分超が経過していた。
拠点が全世界に200近くあり、全ての拠点で利用されているシステムである。
すぐさま全世界にトランザクションをしないよう、アナウンスメントを発行し、その間に発生したトランザクションを洗い出す。
事態はかなり深刻だった。 対策チームの設置、アナウンスの逐次発行、IDを元の状態に戻し、対象トランザクションの影響範囲を徹底的に調べる。
10年以上も務めたらしいベンダーとしての立ち位置はこの時、脆くも崩れて行ったに違いない。